(イタリア トスカーナ州 サンジョベーゼ90% メルロ5%
カベルネ・フラン5%)
トスカーナ州のティレニア海に沿ったワイン産地はまだ新しく、その中にはサッシカイアやオルネライアが造られるスパートスカーナを牽引したボルゲリ地区があります。
そのボルゲリ地区と、斜塔で有名なピサとの間に位置するピサ丘陵地にカイアロッサはあります。
カイアロッサは1998年にベルギーのワイン醸造家に設立された後、2004年からボルドーのマルゴー村にあるシャトー・ジスクールのオーナーであるオランダ人の実業家が所有しています。
シャトー・ジスクールはメドック格付け第3級のワインで、メドック最大級のブドウ園を持ち、太陽王ルイ14世にも献上されていたという由緒正しきシャトーです。
しかし1980年代は不調に陥っていると言われ、それを立て直したのが1995年にオーナーとなった前述のオランダ人実業家です。
ブルゴーニュのワインが農産物に例えられるのに対し、何十万本と生産されるボルドーのワインは(シャトー・ジスクールは30万本)工業製品に例えられます。
ボルドーワインはオーナーの情熱に加え資金力がないと高品質を保つのは難しいようです。
ジスクールと同じ情熱で、そして同じスタッフで造られるカイアロッサは悪かろうはずがありません。
カイアロッサは、熟成の仕方を確認するため2004年以降のヴィンテージをシャトー・ジスクールのカーブで寝かせています。
ペルゴライアは、カイアロッサのカイアロッサという名前のフラッグシップワインのセカンドです。
その2005年ヴィンテージが10年の熟成を得たので、この度再リリースされました。
以前、他ヴィンテージのペルゴライアを、数年を経て試飲したことがあり、そのワインの味わいが劇的に向上していて驚いたことがあります。
この2005年もまだピークに達しているとは思いませんが、飲み頃を迎えていると思います。