カステッロ・ディ・ヴェルドゥーノ
ベリス・ペレニス 2017

カステッロ・ディ・ヴェルドゥーノ ベリス・ペレニス2017

(イタリア ピエモンテ州 ペラヴェルガ100%)
基本的に白ワインは白ブドウから赤ワインは黒ブドウから造りますが、白ワインと赤ワインで一番異なるのは製法です。 一般的に、白ワインはブドウを破砕した後に圧搾機にかけ果汁をしぼり、果皮や種を取り除いた果汁だけで発酵を行いますが、赤ワインはブドウの破砕後そのまま発酵させ、果皮や種に含まれる色素を取り出し、発酵後に圧搾機にかけワインと固形物を分離します。 白ブドウを赤ワインの様に造ると、白ブドウの果皮や種から多少色が出て、今はやりのオレンジワインができ、黒ブドウを使用しても白ワインの様に造れば微かにピンクがかりますが白ワインができます。 皆さんがよく口にする黒ブドウから造った白ワインの代表はシャンパーニュです。 ノンヴィンのシャンパーニュの多くは、黒ブドウのピノ・ノワールとピノ・ムニエ、そして白ブドウのシャルドネを使用しています。 スティルワインでも、数は少ないですが黒ブドウから白ワインが造られています。 ピノ・ノワールから造られることが多いように思いますが、たとえばイタリアのヴァッレ・ダオスタ州では、醸造技術が発達していなかった頃、ピノ・ノワールの糖度が上がらないとあえて白ワインに仕立てていたようです。 最近は、カベルネ・ソーヴィニヨンやテンプラニーリョから造った白ワインとかもあります。 このカステッロ・ディ・ヴェルドゥーノは直訳するとヴェルドゥーノのお城と言う意味で、ペラヴェルガというブドウはこのお城の周りでしか栽培されていない希少な黒ブドウ品種。 1840年代、ピエモンテのサルデニア国王がこのワインに惚れ込みワイナリーを買収して自らの別荘にしこのワインを独占したと言われています。 現在は、ワイナリー兼宿泊施設として運営されています。 この生産者は、もちろんペラヴェルガから赤ワインも造っていてこちらも美味なのですが、比較すると白ワインの方が出来が良く思いました。 シャンパーニュも含め黒ブドウから造った白ワインは、白ワインの良さの酸と赤ワインの良さのコクを持っていて結構上質なものが多いと思います。

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