カモミ カベルネ・ソーヴィニヨン 2016

カモミ カベルネ・ソーヴィニヨン 2016

(アメリカ カリフォルニア州 カベルネソーヴィニヨン100%)
カリフォルニア州には、現在4200を超えるワイナリーがあり、アメリカの総生産量の85~90パーセントを占めています。 カリフォルニアワインの高品質化の歴史を紐解くと、スタートは近代カリフォルニアワインの父と呼ばれるロバート・モンタヴィが1965年にナパヴァレーのオークビルにワイナリーを設立したことです。 そして、世界的に認知されるようになったのは、1976年に行われたあの有名なパリテイスティングです。 パリテイスティングとは、フランスがアメリカ建国200周年を祝うために企画したイベントです。 フランスのワイン業界の重鎮達を審査員に呼び、フランスワインとカリフォルニアワインとをブラインドテイスティングして順位を付けるというものでした。 開催前は、安ワインの象徴であったカリフォルニアワインの中にもそこそこ真っ当なワインがあることを知ってもらい、カリフォルニアワインを応援しよう的なイベントだったようです。 しかし予想に反して、赤は、ムートンやオー・ブリオンの70年を抑え、スタッグスリープ・ワインセラーズの73年、白はルーロのムルソー・シャルムの73年やラモネのバタール・モンラッシェの73年を抑え、シャトー・モンテナリーのシャルドネの73年が1位に輝き、後々にまで語り継がれる大事件となりました。 1978年には、ロバート・モンタヴィとムートン・ロートシルトの初の新旧世界のジョイントヴェンチャ―・ワインとしてオーパス・ワン・ワイナリーが誕生し、そして90年代のカルトワインブームと繋がっていきます。 今や、カリフォルニアワインは確固たる地位を確立し、中でもナパヴァレーのワインは価格も非常に高価なものになりました。 そんな状況の中、多くのショップのバイヤーやレストランのソムリエがインポーター希望小売価格5,000円を切るようなナパヴァレーのワインを探し求めていることに気付いたインポーター各社がここ数年必死になってコスパの良いワインを探しインポートするようになりました。 最近は、アメリカワインを扱うほとんどのインポーターは、希望小売価格5,000円を切るナパのワインを持っていますが、なんとこのカモミは4,000円(消費税別)を切ってきました。 味わいも十分ナパらしいと思います。

インポーター希望小売価格 4,298円