(イタリア ロンバルディア州 シャルドネ75% ピノ・ビアンコ10% ピノ・ネロ15%)
イタリアのスパークリングと言えばフランチャコルタです。
イタリアのスパークリングワインの多くはタンク内で発酵を行うシャルマー方式を採用していますが、フランチャコルタはシャンパーニュと同じ製法の瓶内2次発酵を義務づけられています。
そのフランチャコルタの作り手のなかで、日本流に言えば東の横綱がこのカ・デル・ボスコで、西がベラヴィスタでしょう。
そして、最高のスプマンテと言ったらカ・デル・ボスコのアンナマリア・クレメンティで決定でしょう。
私にとって、カ・デル・ボスコはとても思い出深いワインです。
1992年にミラノに出張した時、上司と1986年にイタリアで初めてミシュランの三ツ星を獲得したグァルティエーロ・マルケージに行きました(良い時代でした)。
ソムリエに「フランスのブルゴーニュの白が好きなんだけど、何か現地のお勧めのワインをください」とオーダーしたところ運ばれてきたのが、カ・デル・ボスコ社のシャルドネでした。
イタリアの地場品種の白をと頼んだつもりだったのですが、私の語学力では通じるわけもありませんので、そのまま美味しくいただき、カ・デル・ボスコもその時初めて知りました。
カ・デル・ボスコ社は、オーナーであるマウリツィオ・ザネッラ氏がフランスに行ったことからワイン造りは始まり、スプマンテはシャンパーニュ方式に、スティルワインもカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、ピノ・ノワール、シャルドネ等を使用しフランスに倣ったワイン造りをしているため、ソムリエが選択するのも後で思えば無理もありませんでした。
話しは逸れますが、三ツ星新進気鋭のレストランらしくグァルティエーロ・マルケージのデザートメニューに抹茶のかき氷があり、他のテーブルの白人の方々のほとんどが物珍しさからかこのかき氷を食べていたのが印象的でした。
このフランチャコルタ・キュヴェ・プレステージは2008年にリリースされ今やカ・デル・ボスコ社の顔となるスプマンテです。