(イタリア ヴァッレ・ダオスタ州 プリエ・ブラン100%)
ヴァッレ・ダオスタ州はイタリアで一番小さい州で、北はスイスと西はフランスと国境を接し、モンブランやマッターホルンを有しています。
ワインの生産量もイタリアの全州の中で最も少なくDOCが1種あるだけですが、多彩なワインを造っています。
黒ブドウでは、ヴァッレ・ダオスタで最も広く栽培されている固有品種のプティ・ルージュや同じく固有品種のフミンが代表です。
典型的なアルプス気候で寒く、ピノ・ノワールは糖度が上がらない為、酸を生かした白ワインが造られたりしています。
プリエ・ブランは、ラ・サル村とモルジュ村の狭い範囲だけで栽培されている白ブドウです。通常標高600メートルを超えるとブドウ栽培は難しいとされていますが、このプリエ・ブランは標高900メートルから1200メートルで栽培され、少ない日照でも生育し、発芽から完熟までの期間が短いという、まさにこの地に適したブドウです。
ブドウの天敵であるフィロキセラも辿り着けないため、自根で栽培されていることが多いのも特徴です。
すっきりとした酸で構成され、こんなマイナー品種でも美味しいワインができることに驚かされる逸品です。