(イタリア トスカーナ州 ブルネッロ100%)
イタリアを代表する赤ワインといったら、ピエモンテ州のネッビオーロから造られるバローロ、バルバレスコとトスカーナ州のサンジョベーゼから造られるキャンティ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノと答えるのが順当でしょう。
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノに使われるブドウは、サンジョベーゼの中でも房や粒が大きく凝縮した果実味のあるサンジョベーゼ・グロッソ、別名ブルネッロと呼ばれる物です。
そのクローンを発見しワインを造り上げたのがビオンディ・サンティ家で、1884年の事でした。
ビオンディ・サンティを含め現在のブルネッロ・ディ・モンタルチーノの代表的な生産者といえばカーゼ・バッセ・ソルデーラ、ラ・チェルバイオーラ、リジーニ、ポッジョ・ディ・ソット等が挙げられます。
彼らのブルネッロは1万円超えが当たり前ですが、他の生産者の物でもブルネッロ・ディ・モンタルチーノと名のつくワインで安価なものは流通していません。
(バローロ、バルバレスコでも2000円ぐらいで探せますし、キャンティに至っては1000円以下でも購入できます。)
ですからブルネッロ・ディ・モンタルチーノを頒布会で採用するのは大変難しいのですが、どの生産者もブルネッロのセカンド的なロッソ・ディ・モンタルチーノと言うワインを生産していて、若いヴィンテージではこちらの物の方が飲み頃なことが多いのも事実です。
コル・ドルチャはブルネッロ・ディ・モンタルチーノの生産者の中で最大手の一つであり、1982年にオルマイヤというカベルネ・ソーヴィニヨン100パーセントからなるスーパートスカーナをリリースしたことでも有名です。