サン・ジョヴァンニ・デラ・サラ
カステッロ・デラ・サラ(アンティノリ) 2013

サン・ジョヴァンニ・デラ・サラ カステッロ・デラ・サラ(アンティノリ) 2013

(イタリア ウンブリア州 グロケット50% プロカニコ25% ピノ・ビアンコ、ヴィオニエ25%)
アンティノリ社は1385年にワインビジネスをスタートさせ現当主は26代目というトスカーナ州フィレンツェの家族経営の名門メーカーです。 1970年代にはスパータスカン(トスカーナの生産者がワイン法の枠に納まらずに、品質だけを追求して生産したワイン)の走りとなるティニャネロ(サンジョベーゼ主体。1971年がファーストヴィンテージ。1970年のキャンテ・クラシコに小さくティニャネロの文字がはいっており、マニアの間ではこれが幻のファーストヴィンテージ)やソライア(カベルネ・ソーヴィニヨン主体。1978年ファーストヴィンテージ)をリリースし、イタリアを代表するワイナリーとして不動に地位を築きました。 (余談ですが、ファーストヴィンテージ好きな私は、ティニャネロの70年、71年、ソライアの78年を手に入れ飲んでみましたが、30年ほど経っていたため、ティニャネロはどちらも美味しいバルサミコ、ソライアは完全に飲み頃を過ぎていました。オールドヴィンテージはギャンブル的な要素が強いのですが、イタリアワインは特に要注意です。) そのアンティノリ社がウンブリア州に所有するワイナリーが、カステッロ・デラ・サラです。 カステッロ・デラ・サラでは高品質な白ワインを生産しています。 特に1985年がファーストヴィンテージのフラッグシップであるシャルドネ主体のチェルヴァロ・デラ・サラは、イタリアの白ワインに長期熟成の概念を持ち込んだエポックメーキングなワインで、イタリア最高の白ワインと言っても過言でありません。 そのカステッロ・デラ・サラがウンブリア州の土着品種であるグロケット主体に造るワインが、このサン・ジョヴァンニ・デラ・サラです。 アンティノリ社は、「その土地の伝統と個性を生かす」という精神から、チェルヴァッロ・デラ・サラにも10パーセントほどグロケットを使用しています。 その精神から言えば、サン・ジョヴァンニ・デラ・サラこそ、「その土地の伝統と個性を生かす」まさに必飲すべきワインではないでしょうか。

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