(フランス ロワール川流域 トゥーレーヌ地区 カベルネ・フラン100%)
ロワール川は全長1000キロメートルもあり、河口から600キロメートルの広大な範囲がワインの産地となっているため、バラエティー豊かなワインが生産されています。
第9回頒布のミュスカデ、第16回頒布のサンセール等の白ワインの生産が多いのですが、カベルネ・フランを主体とした赤も有名です。
その代表がトゥール市を中心とした観光地としても有名なトゥーレーヌ地区のシノンとブルグイユです。
特にシノンはスミレの香りのするワインと言われロワールNo.1の赤ワインです。
どちらも10パーセントまでカベルネ・ソーヴィニヨンを使用できますが、カベルネ・フラン100%で造られることも多く見受けられます。
カベルネ・フランという品種は、完熟しないと青臭いピーマン香が強く出てしまい不快なワインになってしまいます。
以前のシノンの多くはこの香りが強く出ていて、シノンの特徴ですらありました。
最近は栽培技術が向上したこともあり、露骨な香りのするワインはかなり少なくなりましたが、試飲をしていてピーマン香が少なく且つスミレの香りのするシノンにはなかなか巡り会えませんでした。
シャトー・ド・クーレーヌのこのソレイユ・ド・クーレーヌは、果実味豊かでスミレの香りもしっかりと嗅ぎ取ることができると思うのですが、いかがでしょうか。