(フランス ブルゴーニュ地方 ボジョレー地区 ムーラン・ナ・ヴァン村 ガメイ100%)
ボジョレー地区のワインと言えば、真っ先に思い浮かぶのはバナナやブルーベリーの香料の香りのするフレッシュジュースのようなボジョレーヌーヴォーだと思います。
ヌーヴォーは、クリスマスまでに飲めとか、3月までに飲めとかよく言われますが、ボジョレー地区のいわゆる特級に相当する10の村名ワインは、そこそこ熟成可能なワインです。
中でも、最も力強く芳醇なムーラン・ナ・ヴァンは、ものによっては20年の熟成にも耐えられると言われています。
ムーラン・ナ・ヴァンの中で最も名声を誇るのは、1996年にルイ・ジャド社が購入したシャトー・デ・ジャック。
シャトー・デ・ジャックでは27haの畑からムーラン・ナ・ヴァンが造られ、その内の19.5haがクロとして固有の名前を持つ5つの畑です。それぞれの畑から、クロ・ド・ロシュグレ、クロ・デュ・グラン・カルクラン、シャン・ド・クール、ラ・ロッシュ、クロ・デ・トランという畑名のワインをリリースしています。
こんなボジョレーワインは後にも先にも聞いたことがありません。
今回、頒布するのは畑名の無い単なるムーラン・ナ・ヴァンですが、ボジョレーワインのイメージが変わる逸品だと思います。