(フランス プロヴァンス地方 サンソー50% グルナッシュ40% シラー10%)
今、ロゼワインは世界的にブームとなっています。
残念ながら日本では、品質の低い甘いワインというかつてのイメージが定着していてロゼワインにとってはなかなか難しい状況のままです。
しかしフランスでは、1990年にはスティルワインの全体消費量の10パーセント程度でしたが現在は30パーセントを超えていて、1994年以降は白ワインの消費量を上回っているそうです。
フランスのロゼワインの代表は、ロワールのロゼ・ダンジュー、コート・デュ・ローヌのタヴェル、そしてプロヴァンス地方のロゼワインです。
ロゼ・ダンジューは甘口、タヴェルはしっかりとした辛口、プロヴァンスのロゼは夏の避暑地で飲むのに適したすっきりとした味わいのワインです。
プロヴァンス地方は、フランス最大のロゼワインの産地で、中でも最大の産地であるコート・ド・プロヴァンスは、1936年にフランス政府が導入した有給休暇制度により、ヴァカンスを過ごす観光客が増え、彼らが避暑地におけるロゼワインを楽しむようになったことから生産量が増大しました。
販売先の88パーセントはフランス国内で、そのうちの40パーセントはプロヴァンス地方で消費されます。
この様に黙っていても売れるため、プロヴァンスのロゼワインの価格設定は少し強気な気がします。
つまり、なかなかコストパフォーマンスの良いワインに出会えないのです。
このシャト・デ・ヴァンティエールは化学肥料を使わず低収量で丁寧に造られていますが、価格はリーズナブルだと思います。