(フランス ボルドー地方 コート・ド・フラン地区 メルロ60%
カベルネ・フラン25% カベルネ・ソーヴィニヨン10% マルベック5%)
ボルドーのシャトーと言えば、真っ先に挙げられるのがメドック・グラーブ地区の5つの1級シャトーでしょう。次はと言えば、ボルドーで一番高い価格で取引されていると言われるポムロール地区の、初代シンデレラワイン、ペトリュスです。しかし、実質最も高い価格で取引されているのは、ペトリュスとポムロールの双璧をなすル・パンです。
1979年ファーストヴィンテージのこのワインは、同じくポムロールの銘醸ワイン、ヴィユー・シャトー・セルタンを所有しているベルギーのワイン商ティアンポン家がオーナーです。
ペトリュスの畑が11ヘクタール、年産3,000ケースに対し、ル・パンは2ヘクタール、年産7,000本とマニア垂涎のワインです。
そのティアポン家が、ポムロールの東に位置するコート・ド・フランというマイナー地区で造るワインがシャトー・ピュイグローです。
ティアンポン家がシャトーを購入したのが1946年、それから30年かけて土壌の手入れをし、それからブドウの樹を植え、リリースされたファーストヴィンテージは1983年。彼らが有する前述のシャトーと同様に、ブドウを栽培し醸造したワインは、ワイン評論家から絶賛され一躍人気ワインとなり、コート・ド・フランというボルドー最少のアペラシオン自体を有名にしました。