(フランス コート・デュ・ローヌ シラー主体 グルナッシュ ムールヴェードル マルスラン)
コスティエール・ド・ニームは、コート・デュ・ローヌ地方の最も南かつ最も西に位置します。
行政上の区分ではラングドック・ルーション地域圏で、以前はラングドック・ルーションのワインに分類されていましたが2005年にコート・デュ・ローヌのワインになりました。
ゆえんコスティエール・ド・ニームのワインは、ローヌとラングドック・ルーションの両方の特徴を兼ね備えると言われています。
繊細さ複雑さに加え、熟した果実味を併せ持つということでしょうか。
シャトー・ムルグ・デュ・グレの現当主のフランソワ・コラールは、醸造学を学んだのちシャトー・ラフィット・ロートシルトで修行を重ね、1986年にコスティエール・ド・ニームがAOCに認定されたのを機に、その将来性とテロワールのポテンシャルを信じて1990年にドメーヌに戻ってきました。
今から20年ほど前、私が初めてシャトー・ムルグ・デュ・グレのワインを飲んだ時に「いいもの見っけ」と思ったことを今でも鮮明に覚えています。
当時とはワイン構成も異なり、2014年にエコセール認証(1991年に設立したオーガニック認定機関)を所得、2015年からは醸造中のSO2の不使用等、よりピュアな方へと日々変化はしていますが、相変わらずコスパの良いワインだと思います。