(フランス シャンパーニュ地方 ピノ・ノワール70% シャルドネ30%)
シャンパーニュAOCを構成する300以上の村の中で、特級畑を有する村は17(元々は12でしたが1985年に5つの村が昇格しました)、1級畑を有する村は42しかありません。
特級畑を有する17の村は、モンターニュ・ド・ランス、ヴァレー・ド・ラ・マルヌ、コート・デ・ブランの3つの地区に集中しています。
モンターニュ・ド・ランスは9つの特級の村を有するピノ・ノワールの産地で、ヴェルズネイ村とアンボネー村が代表格です。
ヴァレー・ド・ラ・マルヌは、地区全体はピノ・ムニエの産地ですが、2つの特級の村を有し、そのうちの一つであるアイ村は中世からシャンパーニュ最高の畑と言われ、ピノ・ノワールの名産地です。
コート・デ・ブランは、シャルドネの産地で6つの特級の村があり、1985以前から特級を名乗れたのはクラマン村とアヴィーズ村だけですが、現在はクリュッグのモノポール畑のクロ・デュ・メニルがあり、サロンのセラーがあるル・メニル・シュール・オジェの評価が高くなっています。
今回のシャンパーニュは、専門家からの評価の高いジャック・ブサンが、ヴェルズネイ村で最上とされる畑のピノ・ノワールを使用して造っているものです。
グラン・クリュのシャンパーニュはやはり高価なので、今まで第7回、第13回の2回しか頒布できておらず、両方ともシャルドネ100パーセントでしたが、このシャンパーニュは初のピノ・ノワール主体のグラン・クリュです。