(イタリア サルディーニャ州 ヴェルメンティーノ100%)
サルディーニャ島は、地中海においてシチリア島に次いで大きな島です。
様々な文明の影響を受けてきたシチリアと違い、サルディーニャは閉鎖的と言われワインにおいてもその独自性が色濃く残っています。
サルディーニャ州のワインの生産量は、今世紀に入り様々なワインで注目されているシチリア州の8分の1程度しかありません。
サルディーニャ人は魚より羊の肉を好むと言われていて、島にもかかわらず赤ワインの生産が50パーセントを越えています。
サルディーニャ島で栽培されているブドウは、黒ブドウは世界的にはグルナッシュで知られるカンノナウ、白ブドウはリグーリア州、トスカーナ州、フランスのコルシカ島などティレニア海沿いで栽培されているヴェルメンティーノがその代表です。
唯一のDOCGは島の北東部にあるガッルーナ地方で造られるヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ。
1950年創業のパーラは他の生産者と同様にワインをバルクで北イタリアに売っていましたが、1990年の代替わり以降、すべてのブドウをサルディーニャの地ブドウ品種に植え替え、ワイナリーも改良したことにより、今では多数の賞を得て注目の存在となっています。
ヴェルメンティーノ・ディ・サルディーニャはDOCですが、このパーラのステッラート2016年は、ガンベロ・ロッソのトレヴィッキエリを獲得しました。