(イタリア マルケ州 ペコリーノ100%)
マルケ州は3割が山岳地帯、7割が丘陵地帯で平野はほとんどありません。
ブドウは丘陵地帯で栽培され、漁業がシチリア州、プーリア州に次いで盛んですが、ワインの生産量の半分以上が赤です。
一番有名なワインはヴェルデッキオを使用した、海洋性気候の地域で造られるヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ(第22回頒布)と内陸性気候の地域で造られるヴェルデッキオ・ディ・マテリカという白ワインです。
変わったところではラクリマから造られる薔薇のポプリの香りがすると言われる赤ワインのラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ(第2回頒布)があります。
近年はモンテプルチアーノの重要性が増し、州都アンコーナ周辺でモンテプルチアーノを85パーセント以上使用して造られるロッソ・コーネロと言うワインがコスパの良いワインとして人気が出てきています。
また、白では生産量は少ないですが土着品種のペコリーノやパッセリーナから造られるワインがあり、最近日本でも良く目にするようになりました。
チウ・チウは1970年に設立されたワイナリーですが、瞬く間に急成長し現在は100万本のワインを造りだしています。
規模は変わりましたが創業当初からのブドウ栽培やワイン造りのこだわりは変わらず、モンテプルチアーノ、サンジョベーゼ、ペコリーノ、パッセリーナといった土着品種の特徴を生かしたワイン造りを行い、また早くから有機農法にも力を入れてきたワイナリーです。
チウ・チウの代表作といえばこのペコリーノ100パーセントで造るレ・メルレッタイエです。
ペコリーノはイタリア語で仔羊の意味で、ペコリーノから造られるワインは羊の乳から造られる同名のチーズと相性が良いと言われています。