(ニュージーランド マールボロ地区 ソーヴィニヨン・ブラン100%)
ニュージーランドのワインの歴史は、19世紀初頭にオーストラリアの宣教師がブドウの樹を持ち込んだことにより始まります。
生産量は未だに世界全体の1%にも満たないのですが、1970年代にマールボロ地区に植えられたソーヴィニヨン・ブランから造られたワインが1980年代にイギリスで成功を収め、世界的に有名になりました。
その立役者が、ニュージーランドのワインを積極的に輸出することに努めた、1985年に設立されたクラウディ・ベイというというワイナリーです。
イヴァン・サザーランド氏は1970年代に、マールボロ地区の最も古い土壌を開墾、そしてクラウディ・ベイにブドウを供給しながら自身も栽培責任者として働いていました。
彼が、クライディ・ベイの醸造責任者であったジェームス・ハーリー氏と独立して2002年に立ち上げたワイナリーがこのドッグポイントです。
現在はクラウディ・ベイとの賃貸契約が終了した畑も返却されましたので、ニュージーランドのソーヴィンヨン・ブランを世界に知らしめたのは、ドッグポイントが造るワインだと言っても過言ではないでしょう。
ソーヴィニヨン・ブランの典型的な香りはピピ・ド・シャ(猫のおしっこ)と言われ、強く出てしまうと不快な香りとなりますが、このクラウディ・ベイのワインでは程よく感じられますので、確認して覚えていただければと思います。
またニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランの90%が生産されるマールボロ地区は、南島の北の端に位置し海に囲まれていますので、ミネラルや塩の味わいをしっかりと感じとることができると思います。
生牡蠣にワインを合わせるとしたら、私は迷わずマールボロ地区で造られたソーヴィニヨン・ブランをお勧めします。