(ギリシャ クシノマグロ100%)
ワインが生まれたとされるメソポタミアにほど近いギリシャは、世界で最も長いワインの歴史を持つ国の一つで、アペラシオン(ワインの原産地名)やソムリエ、ワインライターを生んだと言われています。
ギリシャのワインの神ディオニュソスが、皆さんもきっと聞き覚えのあるローマ神話のワインの神バッカスになりました。
しかし、高品質なワインを造るようになるのはほんのここ20~30年の事です。
90年代以降の醸造技術の進歩により、高品質なワインが世界各地で生産されるようになりますが、一方でワインの均一化という弊害が起きてきます。
その中ギリシャワインは小規模生産者が土着品種にこだわり、独特のワインを造ることにより世界的に注目されるようになりました。
実際、全生産量の約90パーセントが土着品種からなるワインです。
栽培面積の順でいうと、サヴァティアノ(白)、ロディティス(白)、アギオルギティコ(赤)、クシノマグロ(赤)、リアティコ(赤)と聞きなれないブドウ品種が並び、その次に我らがカベルネ・ソーヴィニヨンそしてまた土着品種のアシルティコ(白)と続きます。
サヴァティアノは長らくギリシャワインの代名詞となっていた松脂の香りを付けた白ワイン、レッツィーナの主要品種です。
ギリシャ北部のナウサが原産のクシノマグロは、ギリシャワインの中で最も熟成が可能な高貴な品種。
熟成するとネッビオーロのような風味になると言われています。