(フランス ブルゴーニュ ソーヴィニヨン・ブラン100%)
サン・ブリはシャブリの南西に位置する、2003年にAOCに昇格したばかりの新しい産地です。
ブルゴーニュの白と言えば、第8回に配布したブーズロンのような一部地域のアリゴテと、赤の生産地であるニュイ・サン・ジョルジュの白に使われるアリゴテやピノ・ブランのような特別なワインを除けば、すべてシャルドネで造られています。
しかし、唯一サン・ブリだけはサンセールから1930年代に持ち込まれたソーヴィニヨン・ブランでワインを造っています。
実際の距離もブルゴーニュの中心地であるボーヌよりもサンセールに近いところにサン・ブリは位置し、気候や地質もサンセールに似ていることからソーヴィニヨン・ブランを育てるのも当然のことかもしれません。
ドメーヌ・プティジャンは1930年の創業ですが、本格的に自社ビン詰めを始めたのは現当主ロマリック・プティジャンが継承した1999年からで、ミネラル豊かな料理を引き立てるワイン造りを目指しているとの事です。
継承後しばらくの間は一人で仕事をしていたため輸出まで手が回らず、現在も90%が国内消費です。