ドメーヌ・ミシェル・グロ
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ・
ルージュ・フォンテーヌ・サン・マルタン 2015

ドメーヌ・ミシェル・グロ ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ・ルージュ・フォンテーヌ・サン・マルタン 2015

(フランス ブルゴーニュ地方 ピノ・ノワール100%)
ボルドーが大企業なのに対して、ブルゴーニュは家族経営のドメーヌが多くあります。 そして、先代が引退するとその子供たちが畑を分割相続するので、どんどんドメーヌが増えていくことになります。 当然、苗字も一緒で、さらには近隣に苗字が一緒の親戚がいたりするので正確に把握するのは大変に困難です。 その代表例がグロファミリーでしょう。 グロ家の4代目にあたるルイ・グロの死後、ドメーヌ・ルイ・グロはその子供たち4人により運営されていましたが1963年に2つに分割されます。長男ギュスターブと長女コレットのグロ・フレール・エ・スール、二男ジャンと三男フランソワのグロ・ペール・エ・フィスです。1973年に、グロ・ペール・エ・フィスはドメーヌ・ジャン・グロとドメーヌ・フランソワ・グロに分かれます。 ドメーヌ・フランソワ・グロは、娘のアンヌが参画するようになると1988年からドメーヌ・アンヌ・エ・フランソワ・グロとなり、1995年以降はドメーヌ・アンヌ・グロになります。 ジャンには3人の子供がいましたが、グロ・フレーフ・エ・スールには後継者がいなかったため、ジャンの二男のベルナールが後を継ぎ現代に至ります。 一方、ドメーヌ・ジャン・グロは1995年に、長男ミシェルと長女アンヌ・フランソワーズが分け、現在はドメーヌ・ミッシェル・グロとドメーヌ・アンヌ・フランソワーズ・グロとになっています。 つまり、例えば94年にはドメーヌ・アンヌ・エ・フランソワ・グロは存在しますが、ドメーヌ・アンヌ・フランソワーズ・グロは存在せず、95年はその逆になるわけです。 どちらのドメーヌも珠玉の畑リシュブールを所有していたり、エチケットのデザインも変更が行われたりと、ますます混乱が起きやすくなっています。 さらに厄介なのは、1995年以前もドメーヌ・ジャン・グロはすでにミシェル・グロが仕切っており、95年以前もミシェル・グロとエチケットに書かれたワインが少量ですがレアものとして存在したりします。 この様な事をいかに正確に把握しているかがブルゴーニュマニアの醍醐味ですが、一般のワイン関係者にとっては厄介以外の何物でもありません。 さて今回のワインは、フォンテーヌ・サン・マルタンというドメーヌ・ミッシェル・グロが単独所有している(モノポール)畑の名を冠したワインです。 今までは、オート・コート・ド・ニュイに混ぜられていましたが、2014年から独立させた特別キュヴェとして赤白リリースされるようになりました。 ミシェル・グロと言えば、ヴォーヌ・ロマネ・クロ・デ・レアというモノポールのワインが有名ですが、これは2番目のモノポールワインになります。 どの生産者もモノポールワインには強い思い入れがあり、このワインも例外ではありません。

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