(フランス ブルゴーニュ地方 サヴィニィ・レ・ボーヌ村 ピノ・ノワール100%)
日本語に訳すと「黄金の丘」となるコート・ドールはブルゴーニュ地方の中核をなす産地です。
北部が赤ワインの銘醸地のコート・ド・ニュイ、南部が有名な白ワインがひしめきあうコート・ド・ボーヌです。
コート・ド・ニュイ地区には北からマルサネ、フィサン、ジュヴレ・シャンベルタン、モレ・サン・ドニ、シャンボール・ミュジニー、ヴージョ、ヴォーヌ・ロマネ、ニュイ・サン・ジョルジュと名だたる産地が並びます。
一方、コート・ド・ボーヌには、アロース・コルトンを有するコルトン村やムルソー、ピュリニー・モンラッシェ、シャサーニュ・モンラッシェ村があります。
コート・ド・ニュイ地区では、ほとんど白ワインが生産されないのに対し、コート・ド・ボーヌ地区は良質な赤ワインも生産されています。
しかし、ボーヌの赤はコート・ド・ニュイ地区のスター軍団の陰に隠れ、あまり人気はありません。
そのため取引価格も抑えられていますが、近年のブルゴーニュワインの価格の上昇によりコート・ド・ニュイ地区はおろかコート・ド・ボーヌ地区の村名ワインもなかなかご紹介できずにいました。
サヴィニィ・レ・ボーヌ村は、コート・ド・ボーヌ地区の一番北に位置するコルトン村の南に隣接していて、特級畑はありませんがオー・ヴェルジュレスを筆頭に22の1級畑を有し、赤ワインが生産量の90%近くを占めます。
ドメーヌ・モーリス・エカールは、サヴィニィ・レ・ボーヌのトップ生産者の一人で、特にこのレ・セルパンティエールはワイン評論家からも評価の高いワインです。