(フランス アルザス地方 ピノ・ノワール100%)
アルザス地方は、ライン川を挟んでドイツと国境を接しています。
日本ではアルフォンス・ドーテの短編小説「最後の授業」の舞台でも有名で、フランスとドイツの間で翻弄された歴史を持ちます。
文化そしてワインでもドイツの影響が強く残っています。
ワインの全生産量の95パーセント近くが白ワインです。
フランスワインは産地を記載すれば使用しているブドウがわかるのでエチケットにブドウ品種を書きませんが、アルザスでは品種を明記するが一般的です。
品種もドイツと似ていて、栽培面積でいうとライン渓谷が発祥の地とされるリースリングが20パーセントを越え1位、以下ゲヴルツトラミネール、ピノ・グリ、オーセロワ・ブラン、ピノ・ノワール、シルヴァネール、ピノ・ブラン、ミュスカと続きます。
アルザス地方で唯一使用が認められている黒ブドウのピノ・ノワールは、アルザス地方でも古くから高貴な品種として栽培されてきました。
栽培面積は一時減少していましたが、近年また見直され現在は全体の10パーセント程度の割合を占めています。
アルザスのピノ・ノワールは、冷涼な気候のためピュアで繊細な仕上がりとなります。
ブルゴーニュと比べると、まだ値段が抑えられていますので、ピノ・ノワールラヴァーには狙い目かもしれません。
リーフレは1609年創業の、歴史あるワイナリー。白、クレマン・ダルザス、ピノ・ノワールとすべてが上質な味わいです。