(イタリア サルデーニャ州 カンノナウ100%)
サルデーニャは島であるにもかかわらず、サルデーニャ人は山の民族で羊飼い、農民であることを誇りとしているため、魚よりも羊の肉を好むと言われています。
ワインの生産も、白が多いと思われがちですが、赤が約55パーセントと半分以上を占めます。
また、閉鎖的なため近代化が遅れますが、そのことにより国際品種になびかず土着品種を使った個性豊かなワインが造られています。
白はヴェルメンティーノを使ったワイン(第27回で頒布)が有名で、ガッルーラ地方で造られるヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラがサルデーニャ州、唯一のDOCGです。
赤は、フランスではグルナッシュ、スペインではガルナッチャと呼ばれる、サルデーニャ州で最も多く生産される黒ブドウのカンノナウから造られるワインがその代表です。
グルナッシュは世界で2番目に栽培面積の多いブドウで(1番はブランデーの原料等になるスペインでアイレン、フランスでユニ・ブランと呼ばれる白ブドウなので黒ブドウでは1番です。)、フランスでは通常はシラー等とブレンドされますが、カンノナウ・ディ・サルデーニャを名乗るには90パーセントの使用が義務づけられています。
モーラ&メモは2011年に創業し、2013年にワインのリリースを開始した新しいワイナリーですが、めきめきと評判をあげてきている期待の新星です。
印象的なエチケットの女性は、サルデーニャ州旗「クワトロ・モーリ」をモチーフにしているそうです。
また、打栓がこのヴィンテージからコルクの代替え品のスクリューキャップに続き登場したヴィノロック(ガラス栓)に変わりました。