(イタリア ピエモンテ州 ネッビオーロ100%)
バローロの特徴は力強さなのでイタリアワインの王と呼ばれるのに対し、バルバレスコはエレガントさが持ち味でイタリアワインの女王と呼ばれています。
共にネッビオーロだけで造られます。
バルバレスコは、時にバローロの弟分という扱いを受けてきたと言われています。
しかし、私がワインに興味を持ち始めた30年前には既に、バルバレスコの生産者でイタリアワインの帝王と呼ばれるガヤのワインが、イタリアNo.1の地位を得ていたと思います。
ガヤの現当主であるアンジェロがワインに携わったのが1961年で、1967年には単一畑であるソリ・サン・ロレンツォの生産を開始、その後リリースした同じく単一畑のソリ・ティルディンとコスタ・ルッシと合わせた3本がイタリア高級ワインの代名詞でした。
イタリアワインの評価本で、最も権威のあるガンベロ・ロッソの最高評価であるトレ・ビッキエリを獲得したワインを50本以上輩出しているのもガヤだけです。
イタリアで初のミシュラン3つ星を獲得したグアルティエロ・マルケージ氏のビストロに1994年に行ったとき、86年ヴィンテージのソリ・サン・ロレンツォを6,000円くらいで飲みましたが(ビストロのリストの中で一番高いワインでしたが、当時でもバカ安でした。)、今や現行ヴィンテージのインポーター希望小売価格は54,000円になってしまいました。
ガヤのワインにはとても手が出ませんが、バルバレスコは比較的安価で優良なワインが多いと思います。
グラッソ・フラテッリは、1900年創業の歴史ある生産者。2004年はバルバレスコのグレートヴィンテージです。