ピクプール・ド・ピネ
ドメーヌ・ラ・グランジェット 2014

ピクプール・ド・ピネ ドメーヌ・ラ・グランジェット 2014

(フランス ラングドック地方 ピクプール100%)
何年か前にフランス大使館のご招待で、ラングドックに行きました。 ラングドック地方は、フランスのデイリーワイン生産地として以前は大変持て囃されました。 しかし、ワインを水代わりに飲むようなフランス人が減り、またイタリア、スペイン、そしてニューワールドから廉価なワインが流入するなど時代の変化とともに、ラングドックのワインも変わらざるを得なくなりました。 目指すは、そこそこの価格で高品質なワイン。 そのワインを日本に売り込むべく日本のワイン関係者が招待されたのが、私が参加したツアーでした。 最初の3日間はコルビエールと言う赤ワインだけを、ランチ、午後の試飲、ディナーと300種類くらい飲まされました。ランチ、ディナーには生産者が参加し、次々と彼らが造ったコルビエールがグラスに注がれ、仕舞には一人の生産者と話している間に他の生産者が私のグラスのワインを勝手に捨て自分のワインを注ぐような始末で、ご招待とはいえ大変厳しい試飲だったと言う記憶があります。 4日目のランチが、ベジエという町の今流行の新しい料理を出すオクトパスという小洒落たレストランでした。(ミシュラン好みのレストランとの印象を受けたとおり、現在は1つ星を獲得しています。) そこにも生産者が来ていて、近郊で造られるピクプール・ド・ピネと言う白ワインの試飲会となったのですが、久しぶりにすっきりとしたワインが飲めほっとはしましたが、この時はどれもこれも薄っぺらに感じられてしまい、あまり良い印象は残りませんでした。 そして帰国後、インポーターの試飲会で出合ったのがこのピクプール・ド・ピネです。 ピクプールの特徴であるしっかりとした酸と共に厚みも感じられ、現地で飲んだものより美味しく感じられました。(通常は気候、ワインの状態、合わせる料理、気分?などから現地で飲んだ方が美味しいものなのですが。) 現在は、日本へも多くのピックプール・ド・ピネが輸入されていますが、なかなか満足できるものは少なく、たまにあったとしても価格設定がこのワインより高めとなっています。 ピクプールはラングドック古来の品種で、近くが牡蠣のフランス三大産地の一つであるため、魚介類との相性が大変良いと言われています。 因みにボトルはピックプール・ド・ピネの協同組合のもので、ほとんどの生産者はこのボトルを使用していますので、エチケットを見なくてもこのボトルであればピックプール・ド・ピネと言うことがわかります。 上部にある浮彫が組合のマークで、その下にある丸い浮彫がラングドックのマークです。

インポーター希望小売価格 1,717円