フミーリャはスペインの東南に位置し、以前はバルクワイン(瓶詰する前の原料としてのワイン)の産地でした。また、フランスではムールヴェードルと呼ばれるモナストレルは、スペインが起源とされ、かつてはブレンド用の品種でした。
このフミーリャのモナストレルを世界レベルの引き上げた立役者がこのファン・ヒルです。
オーストラリアのカリスマ醸造家のクリス・リングランド(彼自らのワイナリーでリリースしたワインはカルト中のカルトで、私も随分と探したのですが残念ながら未だに実物にお目にかかったことがありません)と手を組み2002年にリリースしたエル・ニドはファーストヴィンテージから世界的な評価を得てスペイン最高峰のワインの一つになりました。
そのファン・ヒルがモナストレル100パーセントのシルバー・ラベルと呼ばれる世界の専門家からもその品質とコストパフォーマンスの高さを絶賛されるワインを造っています。
この度、そのセカンドワインにあたるクワトロ・メセスと名付けられたワインが日本に初上陸しました。(クワトロ・メセスは4か月の意味で、このワインは小樽で4か月熟成させます。因みにシルバー・ラベルは12か月の熟成。)今飲むなら私はクワトロ・メセスの方が美味だと思います。
モナストレル100%