(イタリア シチリア州 フラッパート100%)
シチリアのワインはコスパが良く、イタリアではピエモンテ州の11回に次いで7回目の頒布となります。
シチリアの赤といったら、ネロ・ダーヴォラ(第15回頒布)、ネレッロ・マスカレーゼ(第19回、33回頒布)とフラッパートです。
シチリア唯一のDOCGのチェスオーロ・ディ・ヴィットリアはネロ・ダーヴォラ(50~70パーセント)とフラッパート(30~50パーセント)で造られます。
ワインはその味わいや香りを果物や花等々の色々なものに置き換えて表現します。
例えば、ソーヴィヨン・ブランの独特な香りはピピ・ド・シャ(猫のオシッコ)、リースリングは重油香、ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバは薔薇のポプリ、等がブドウの品種に由来する代表的なものです。
しかし、誰もが感じ取れるようなはっきりした味や香りのあるワインは上記のような一部の品種を除くとなかなか存在しません。
フラッパートは、軽い口当たりと赤い果実やフラワリーな香りが特徴とされているのですが、私はフラッパートを試飲すると常に梅やプラムのようなニュアンスを感じます。(どの文献を見ても決して書かれていないのですが。)
皆さんはどう感じられますでしょうか。
このワインの生産者であるフィッリアートは、イタリアのワイン誌での評価も高くシチリアを代表する造り手の一人です。