ブルゴーニュ ムスー ルージュ
シャトー・ド・ラ・ヴェル NV

ブルゴーニュ ムスー ルージュ シャトー・ド・ラ・ヴェル NV

(フランス ブルゴーニュ地方 ピノ・ノワール100%)
現在、当たり前と思っているワインの知識も時代を遡れば様相を異にします。 有名な話として、シャンパーニュ地方は、元々はピノ・ノワールを使用した赤ワインで有名でしたが、ルイ14世の時代にブルゴーニュとの王侯の寵愛の競い合いに敗れ、現在のシャンパーニュを誕生させることにより世界に名を広めた、というものがあります。 最近の話では、ドイツワインは30年くらい前までは白ワインが生産量全体の90パーセントを誇っていましたが、世の中の嗜好の変化により赤ワインに転換され、今や60パーセント程度になった、などが代表的です。 ブルゴーニュ・ムスーは古くから造られていて、現在ブルゴーニュのスパークリングワインとして有名なクレマン・ド・ブルゴーニュが1975年にAOCに認定されているのに対し、ブルゴーニュ・ムスーは1943年に認定を受けています。 しかし、普通の赤のスティルワインを造った方が売りやすいので、ブルゴーニュ・ムスー・ルージュは廃れてしまい今や数えるほどの生産者しか造っておらず、すべて合わせても年産10万本くらいしかありません。 赤のスパークリングといえばイタリアのランブルスコ(第17回頒布)で、最近はシラーズを使用したオーストラリアの赤のスパークリングもちょくちょく見かけるようになりました。 ランブルスコは、甘口から辛口まであるのですが、甘口で海外市場で有名になったため未だ甘口の物が結構多く、またオーストラリアのシラーズのスパークリングも残念ながらこれといったものには出会えません。 暑い時期に肉に合わせるのには、赤のスパークリングなんていいように思うのですが、選択肢がほとんどないのが現状ですので、以前からブルゴーニュ・ムスー・ルージュは気にはなっていました。 しかし、産地が産地だけにやはり値段が高く中々紹介できませんでしたが、このムスーはポマール村のブドウを使用したワインのため価格が比較的低くおさえられていてようやく採用にいたりました。 (コート・ド・ニュイ地区とポマール村のあるコート・ド・ボーヌ地区を比べると、ピノ・ノワールは前者の方が通常高額で取引されます。)

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