グロファミリーはブルゴーニュのスター生産者ですが、大変混乱を招きやすいブルゴーニュワインの代表でもあります。と言うのも、1995年まではジャン・グロというお父さんの名前でワインをリリース、そして3兄弟が土地を分割して相続した後は、長男はミッシェル・グロ、二男のベルナール・グロはグロ・フレール・エ・フィス(父の兄弟のドメーヌを引き継ぐ)、妹はアンヌ・フランソワーズ・グロと言う名でめいめいが相続したワインを生産しており、また従妹のアンヌ・グロ(さらに紛らわしいことに以前はアンヌ・エ・フランソワ・グロと名乗っていました)という名のワインもあるのです。
ベルナール・グロは、最新の技術を積極的に取り入れる先鋭的な作り手です。
赤ワインを造るときに、果汁を抜き、果皮と果汁の割合を変える(色素などの成分比が増加することから濃いワインを醸造できる)セニエ法と言う醸造法があります。
その抜いた果汁をセニエと呼ぶのですが、このロゼはベルナールが所有するすべての畑のセニエを使っているので、特級畑のリシュブールの果汁も入っているそうです。
そしてベルナールらしい実験的産物なのか、2007年がラストヴィンテージ、生産本数も3000本弱と大変希少なワインとなっています。
ピノ・ノワール100%