(イタリア ヴェネト州 グレラ100%)
日本のイタリアワインフリークは、イタリアワインしか買いませんし、飲みません。
イタリアワインの愛好家の集まりで、うっかりボルドーの○○とかブルゴーニュの××とか口を滑らすと、間違いなく仲間外れになります。
しかし、スパークリングワインだけは例外でシャンパーニュはOKです。
イタリアの多くのスパークリングワインが簡便なシャルマー方式で造られ、またシャンパーニュと同じ瓶内2次発酵で造られるフランチャコルタは、場合によってはシャンパーニュより高額で取引されているのもその理由だと思います。
逆を言えば、イタリアワイン愛好家も認めるシャンパーニュが偉大だと言えるでしょう。
イタリアのスパークリングワインはスプマンテと呼ばれます。
その中で私がお勧めするのはプロセッコ・ディ・コネッリャーノ・ヴァルドッビアーデネです。
長たらしい名前ですが、イタリアのワイン名は、産地名とブドウ品種名を組み合わせて付ける事が多く、これはコネッリャーノとヴァルドッビアーデネの間の丘陵地帯のプロセッコ種から造られるワインと言うことです。
2009年にプロセッコ・ディ・コネッリャーノ・ヴァルドッビアーデネはDOCからDOCGに昇格しましたが、それに伴いプロセッコからワインを造っていた周りの地域がIGTプロセッコからDOCプロセッコに昇格し、ブドウの品種名だったプロセッコが、あたかも産地名のように変わってしまったため、混乱を避けるため品種名がプロセッコからグレラになりました。(イタリアのワイン法で生産条件の厳しい順に上から、DOCG、DOC、IGT、VdTの4つのカテゴリーに分類されます。)
カルペネ・マルヴォルティ社は1868年に創立されました。
その創始者のアントニオ・カルペネは、友人から紹介されたシャンパーニュに感銘を受け試行錯誤の末、イタリアで初めてシャルマー方式によるスパークリングワインを生みだしました。
その後、シャンパーニュ方式のスパークリングワイン造りにいち早く取り組み、イタリア初の醸造学校を創立する等、イタリアワインの品質向上に多大なる貢献をした人物です。