ペレ・ベントゥーラ カバ・モナ・ブリュット ＮＶ
（スペイン カタルーニャ州 マカベオ チャレッロ パレリャーダ）
1日に200本くらいのワインを試飲することはざらなのですが、その中で印象に残るワインは多くても数本です。
そういうワインをノートにメモしているのですが、その中でもよほど気に入ったもの以外はすべて頭に入っているわけではありません。
たまに、ノートを見返すと１年前とかに同じワインをメモっているのを見つけることがあります。
このようなしっかりとは覚えていないワインは、大抵はインポーター１社の単独試飲会ではなく、何十社ものインポーターが集まるような試飲会でメモされたものです。
何百ものワインを試飲すると、直前に飲んだワインや、試飲したタイミング等で、評価に少なからず影響を受けてしまうのは残念ながら事実です。
そのような状況において、同じワインをメモすると言うのは、同カテゴリーの中で秀逸な存在と感じていたことに間違いはありません。
このカバはそんな1本です。
シャンパーニュ以外のスパークリングでコストパフォーマンスの良い物を探すとなると、シャンパーニュ製法で造られた中で一番低価格帯を占めるカバが筆頭候補となるのですが、安くて美味しいカバは正直言ってなかなか見つかりません。
このボデガはペレ・ベントゥーラ氏が1992年に設立した比較的新しいワイナリーです。
しかし、彼の曾祖父は19世紀末にカバの誕生に寄与し、祖父や父もカバの歴史に貢献したと言うカバの歴史を継承するファミリーです。
彼のカバは数々の国際的コンテストで受賞を重ね、アメリカン航空のファーストクラスで採用される等、世界的な評価を得ています。
また、カバの法定最低熟成期間は9か月ですので、このクラスのカバは通常は9か月間しか熟成を行いませんが、このカバは12か月以上瓶熟されています。