(スペイン カラタユド ガルナッチャ100%)
ジャケ買いとは、もともと輸入盤のレコード店でどこの国のアーティストともわからないレコードをジャケットで選んで買うことでした。
今は、音楽はダウンロードする時代となり、情報もネットで調べればある程度わかるので、真の意味でのジャケ買いはもう存在しないように思いますが、音楽にとってジャケットは非常に重要な位置を占めていたと思います。
ワインにとってのエチケットも同様です。
実際、インポーターから聞いた話ですが、カリフォルニアのあるワインはエチケットを変えただけで売り上げが何倍にもなったそうです。
ロマネ・コンティ社のエチケットは白地に黒のゴシック文字でワイン名が記載されているだけのシンプルなものですが、高級感に溢れ威厳すら感じます。
毎年異なる有名画家にエチケットの絵柄の制作を依頼する、シャトー・ムートン・ロートシルトは、コレクターズアイテムとなり、悪いヴィンテージのワインもしっかりと売れ、また1978年や1993年ヴィンテージは絵柄が2種類あるため(1978年は意図的に、1993年は絵柄がアメリカで問題となったため)売れ行きが伸びたと言われています。
フランスのロワールの自然派や、カリフォルニアなどのエチケットには漫画チックなものが結構あります。
このオノロ・ベラもかなり個性的なエチケットで、ワインバルへ行くと本当によく見かけます。
実際、中味もテースティングするとかなり印象に残るコストパフォーマンスの高い物ですが、多くの店が採用するのもエチケットによる力が大きいのではと想像します。