(フランス シャンパーニュ地方 ピノ・ノワール50% ピノ・ムニエ45% シャルドネ5%)
このポル・ジェスは大手メゾンG.H.マーテル社が別ブランドとして造るシャンパーニュです。
G.H.マーテル社は1869年創業の老舗メゾンで、パリ8区にあったマキシムのハウスシャンパーニュを造っていたことで有名です。
マキシムは、ベルエポックにはパリの名士が集まり、第2次世界大戦時にはドイツ将校の特権的レストランとなり、戦後はマリア・カラスやマレーネ・ディートリヒ等を顧客に持った1950年代から1970年代にかけて一世を風靡したレストランです。
1978年に突然ミシュランに掲載されなくなりますが、ミシュラン3星から2星への降格を知らされたマキシムが掲載を拒否したと言われ、その後もミシュランの評価にまつわる話として語り継がれています。
1981年からはピエール・カルダンがオーナーになりましたが、レストランとしては2010年に閉店しています。
銀座にも1966年に支店を出しましたが、こちらも2015年に閉店。テイク・アウトもできた名物ナポレオンパイ(イチゴのミルフィーユ)が、銀座シックス内のザ・グラン銀座で復活したことが話題となったのも記憶に新しいところです。
映画プリティ・ウーマンでもイチゴとシャンパーニュを合わせていましたが、このポル・ジェスをナポレオンパイと合わせてみるのも楽しいのではと思います。