(イタリア ロンバルディア州 シャルドネ100%)
イタリアのスパークリングワインは、その多くがシャルマー方式で造られますが、フランチャコルタはシャンパーニュと同じ製法である瓶内2次発酵で造られます。
フランチャコルタの歴史はそんなに古くはなく、1961年に11の生産者によって造り始められ、その時のブドウ畑の面積は29haしかありませんでした。
その後、ミラノ近郊のフランチャコルタの生産地域は1967年にDOCの認定を受け、1995年にはDOCGに認定されます。
現在ではフランチャコルタDOCGのブドウ畑の総面積は2800haに及び、イタリアを代表するスパークリングワインとなりました。
ノン・ミッレジマート(ノン・ヴィンテージ)で18か月、ミッレジマート(ヴィンテージ)で30か月、リゼルヴァで60か月の瓶熟成が義務づけられています。
シャンパーニュの場合は、ノン・ヴィンテージで15か月、ヴィンテージで36か月が最低熟成期間として義務づけられ、吟醸物は規定はありませんが最低5年くらいは寝かしますので、フランチャコルタはシャンパーニュの規定を踏襲しているように見えます。
そんな中、サテンというフランチャコルタ独特の分類があります。
フランチャコルタに使用が認められているブドウはシャルドネ、ピノ・ビアンコ、ピノ・ネロの3種ですが、サテンは白ブドウのみで造られます。
50パーセントを上限としたピノ・ビアンコの使用も認められていますが、多くのサテンはシャルドネ100パーセントで造られ、またガス圧が他のフランチャコルタよりも低く4.5気圧以下であることも特徴の一つです。
個人的には、上記のようなことからフランチャコルタを飲むとしたら少し価格は高くなってしまいますがサテンを選びたくなります。
マルケーゼ・ディ・ラモーサは2003年が初ヴィンテージという新しいワイナリーで、すでに評価は高いのですが価格はまだ低く抑えられています。