(オーストラリア 南オーストラリア州 シラーズ100%)
オーストラリアを代表するブドウ品種と言えば、シラーズと呼ばれるシラーで、実際オーストラリアでは赤ワイン用ブドウの生産量の約4割を占めており、フランスのコート・デュ・ローヌと世界の2大生産地となっています。
同じブドウ品種ながら、出来上がるワインの味わいは異なっており、フランスが黒コショウに代表されるスパイシーな味わいになるのに対し、オーストラリアではブルーベリーやカシスのジャムのような甘みを感じる渋みの少ないワインに仕上がります。
これは、オーストラリアの気候がより温暖なためワインが濃くなりがちなので、発酵の途中で種子や皮を引き上げるという製法を採用したり、また使用する樽の材質が違うことなどに依ります。
(一般的にフランスではフレンチオークを使い、オーストラリアではアメリカンオークを使うので、オーストラリアの方が甘いヴァニラのような香りがより顕著に出ます。)
どちらも焼き肉に合うと思いますが、トリヴィアに書きましたマリアージュのさせ方に従えば、塩系はフランスのシラーで、タレ系はオーストラリアのシラーズと合わせることになりますが、実際にどう思われるか是非試してみてください。
このミトロの醸造は、ロバート・パーカーが満点をつけ一時ワインマニアが血眼になって探した「アモンラ」と言うワインを造った、若き天才醸造家のベン・グレッツアーの手によるもので、オーストラリアシラーズの典型的な味わいを楽しめます。