(フランス ロワール川流域 ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ地区 ムロン・ド・ブルゴーニュ100%)
ロワール川はフランスの中央を南から北へ流れ、オルレアンで直角に向きを変え東から西へと流れナントで大西洋に注ぎます。
全長1000キロメートルのうち、河口から600キロメートルがワインの生産地です。
その河口のナント地区で生産されるワインがミュスカデです。
使われる品種は、ムロン・ド・ブルゴーニュ(ミュスカデ)。
18世紀に寒波によりミュスカデ地区のブドウの樹が全滅したため、際立った特徴はありませんが寒さに強いムロン・ド・ブルゴーニュを移植して造られたのが現在のミュスカデです。
そこでワインに特徴を持たせるため、この地区特有のシュール・リーと言う製法が用いられます。
一般的にはアルコール発酵終了後、澱引きをし(不純物や酵母のカスである澱と液体を分離する作業)ワインの液体だけを熟成させますが、シュール・リー法では、澱引きをせずに発酵により生成された澱も一緒に熟成させ、ワインに複雑さとフルーティーさを待たせます。
ミュスカデは海に近い場所で造られるので魚介類によく合うと言われています。