ミラム・プリオラーティ イニシ 2014

ミラム・プリオラーティ イニシ 2014

(スペイン プリオラート ガルナッチャ 55% カリニェナ15% シラー15%
カベルネ・ソーヴィニヨン15%)
スペインの原産地呼称制度のピラミッドの頂点に位置するのが2003年に新設されたビノス・デ・パゴというカテゴリーです。(このカテゴリーに初めて認定されたワインを第7回に頒布いたしました。) これを日本語に訳すと、「単一葡萄畑限定高級ワイン」となり、どこにある畑でも認定を受けられる可能性があり、フランスやイタリアにはない独特なカテゴリーです。スペインの原産地呼称制度もフランスやイタリア同様、元来は地域ごとの認定であったので、本来のトップはピラミッドの2番目に位置するDOCaと言うことになります。 DOCaは1988年に制定され、1991年のリオハ、2009年のプリオラートの2地域しかまだ認証されていませんので、プリオラートはスペインワインを語る上で外せない地域です。 プリオラートでのワイン造りは、中世からの長い歴史がありますが1980年代の前半までは衰退した産業でした。 しかし、プリオラートの4人組(レルミタを造るアルバロ・パラシオス、クロス・モガドールのルネ・バルビエ、クロス・マルティネのホセ・ルイス・ペレス、クロス・デ・ロバックのパストラーナ夫妻)と言われるグループが、地元品種のガルナッチャやカリニェナ(フランスのカリニャン)を生かし、国際品種のカベルネ・ソーヴィニヨンやシラーなどを用い最新技術を使ったモダンスパニッシュを造り上げたことにより現在の地位を得ることになります。 その名声から、プリオラートと第13回に頒布したリベラ・デル・ドゥエロのワインは、高品質とはいえ通常、価格の設定が高めになっています。(リオハはピンキリです。) ミラム・プリオラーティは2005年設立と大変若いワイナリーですが瞬く間に世界から注目を集めるようになりました。 所有する畑は、土地が起伏に富むなどテロワールに特徴があり、各エチケットには畑の等高線が描かれています。

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