(ブルガリア マブルッド100%)
ブルガリアと言えばコマーシャルの影響か日本人にとってはヨーグルトのイメージが強いのですが、ワインの歴史は紀元前まで遡り、ギリシャ神話のディオニーソス(バッカス)は、ブルガリア人の先祖にあたるトラキア人の遊びと酒の神のザグレウスが起源とされています。
また紀元前8世紀に書かれたホメロスの叙事詩にもトラキアワインはギリシャなどに輸出されていたという記述があり、そしてワインセラーを考え出したのもトラキア人と言われています。
近年は、社会主義国家となったため質より量を優先するワイン造りが行われていましたが、1989年に社会主義体制が崩壊し2007年にはEUに加盟するなどしたことにより、コストパフォーマンスの優れたワインを生産する国として注目されるようになりました。
現在は230を超えるワイナリーがあります。
カタルジーナ・エステイトは2004年に、ギリシャやトルコとの国境付近のトラキアヴァレーに設立されました。
トラキアヴァレーは冷戦終了後、国境線付近立ち入り禁止区域に定められ、長年人が立ち入ることができず「ノーマンズランド」と呼ばれていました
しかしこの地は古代からトラキアワインの産地として有名で、ブルガリアで最長の日照時間を誇る等、ブドウ作りに最適な気候条件が揃っていました。
カタルジーナ・エステイトは2015年にはブルガリアベストワイナリーに選ばれ、ブルガリアを代表する土着品種のマブルッドを使用したメゼック・マブルッドは、JALのファーストクラスラウンジに採用された実績を持ち、各ワイン専門誌においても高い評価を得ています。