(イタリア エミリア・ロマーナ州
ランブルスコ・サラミーノ ランブルスコ・マラーニ)
ランブルスコとは、エミリア・ロマーナ州でランブルスコというブドウから造られる微発泡性のワインです。
ロゼや白も造られますが、何と言ってもランブルスコと言えば赤です。
赤の発泡したワインは珍しく、最近シラーズから造られるオーストラリアのスパークリングワインを時々見かけるようになりましたが、やはり代表はランブルスコです。
ランブルスコは甘口から辛口まで造られ、その甘口が1980年代初頭にアメリカで大流行し世界的に有名になったため、日本のイタリアンレストランでもランブルスコを頼むと甘口の物が出てくることが多いような気がします。
ランブルスコは、大量生産される安ワインのイメージがありますが、そのイメージを払拭したのがこのメディチ・エルナーテです。
メディチ・エルナーテは、フィレンツェで権勢を振るったあのメディチ家が所有するワイナリーです。
彼らのフラッグシップのコンチェルト・ランブルスコ・レッジアーノ・セッコは(フラッグシップと言ってもインポーター希望小売価格2,160円です)、イタリアの最も権威あるワインの評価本であるガンベロロッソで、最高評価のトレ・ビッキエーリ(3グラスの意味。グラスの数でワインを評価します。価格に関係なく評価するため、比較的高額なワインがトレ・ビッキエーリを獲得することが多くなります。)をランブルスコ史上初、7年連続で獲得しています。(ランブルスコでなくても同じワインが毎ヴィンテージ、トレ・ビッキエーリを獲得することは困難です。)
ボローニャを州都とするエミリア・ロマーナ州は食材の宝庫で、パルマ産の生ハム、ボローニャソーセージ、パルミジャーノ・レッジャーノの産地で、そしてスパゲッティ・ボロネーゼ(スパゲッティミートソース)の発祥の地でもありますので、これらの料理と合わせてみてはいかがでしょうか。
因みにエミリア・ロマーナ州には、フェラーリの本社があるモデナもあります。