(イタリア ピエモンンテ州 バルベーラ100%)
ピエモンテを代表する赤ワイン用のブドウは、ドルチェット、バルベーラ、ネッビオーロです。
ドルチェットはデイリーワイン、バルベーラは週末に飲むワイン、そしてネッビオーロは記念日に飲むワインと言われていたそうですが、実際はバルベーラも酸っぱいワインとして安酒扱いだったようです。
バルベーラは、タンニンが少なく酸が豊富なことが特徴で、暑い年に酸が少なくならないという利点がある一方、マロラクティック発酵(この発酵によりリンゴ酸が乳酸に変わり、ワインの味わいがよりまろやかになります。)がうまくおこらなかったことが原因で酸味の強いワインが多かったのでしょう。
そのバルベーラに80年代改革をもたらしたのがこのブライダで、バリック(小樽)熟成を導入したブリッコ・デル・ウッチェローネや優良年のみ生産するアイ・スーマなどの高級バルベーラ・ダスティを誕生させました。
(バルベーラ・ダスティとは、アスティ地区のバルベーラと言う意味で、イタリアワインでは、このように地域名と品種名を組み合わせたワイン名が多々あります。)
ピエモンテではその他、バルベーラ・ダルバとバルベーラ・デル・モンフェラートが有名ですが、バルベーラ・ダスティだけが2008年にDOCからDOCG(イタリアのワイン法で生産条件の厳しい順に上から、DOCG、DOC、IGT、VdTの4つのカテゴリーに分類されます。)に昇格した事実が示す通り、頭一つ抜きん出た存在となっています。
ブライダがバリック(小樽)ではなく伝統的な大樽で造るカジュアルなバルベーラ・ダスティがこのモンテブルーナです。