(イタリア ピエモンテ州 ドルチェット100%)
王様のワインと呼ばれるネッビオーロから造られるバローロを有するピエモンテの赤ワインの底辺を支えてきたワインがドルチェットでしょう。
ネッビオーロの2週間前にバルベーラが、さらにその2週間前にドルチェットは収穫できるので、ネッビオーロに不向きな高地や北向きの栽培地に植えられてきました。
ドルチェットは、必然と軽い扱いとなり、第12回で頒布したバルベーラ・ダスティの説明にも書きましたが、ネッビオーロが記念日の飲むワイン、バルベーラが週末に飲むワイン、ドルチェットが毎日飲むワインと言われていたそうです。
ドルチェットの良い造り手と言えば、大抵はバローロかバルバレスコで有名な生産者です。
つまり、バローロやバルバレスコで有名な生産者のドルチェットを飲めば、リーズナブルな価格ではずれないと言う訳です。
バローロの作り手では、ロベルト・ヴォエルツィオ、エリオ・アルターレ、ルチアーノ・サドローネ、パオロ・スカヴィーノなどのドルチェットがその代表で、このブルーノ・ロッカはバルバレスコで有名な作り手です。
ブルーノ・ロッカのワインのエチケットは修道僧が使用した羽ペンをモチーフにしています。
もちろん、バルバレスコ、ランゲ、バルベーラ等も美味ですので、羽ペンのエチケットを見かけたらお見逃しなく。