(フランス ロワール川流域 中央フランス地区
ソーヴィニヨン・ブラン100%)
ロワール川流域は、フランス一の白ワインの生産量を誇り、その白ワインは安価で良質なのが特徴なので、ニューワールドの安いワインが流通する以前は、パリそして東京でも気軽に飲める白ワインの代表でした。
ロワール川流域の生産地域の中で最も上流で造られるのが、川を挟み右岸と左岸に位置するプイィ・フュメとこのサンセールです。
両者ともソーヴィニヨン・ブランから造られ、フランスでソーヴィニヨン・ブランと言えばこの二つのワインが代表です。(ボルドー地方がソーヴィニヨン・ブランの原産地と言われており、ボルドーの白ワインもソーヴィニヨン・ブランの代表には相違ありませんが、ワインを造るときセミヨンやミュスカデル等とブレンドするのが一般的です。)
ソーヴィニヨン・ブランの典型的な香りはピピ・ド・シャ(猫のおしっこ)と言われ、この香りが強く出てしまうと、不快な香りとなってしまいます。
このクロ・デュ・ロワは強くは出ていませんが感じ取ることはできると思います。
また、ソーヴィニヨン・ブランは、気候の影響を受けやすく、作られる産地によってキャラクターが異なると言われています。
サンセールやプイィ・フュメは、しっかりとした酸で構成されレモン等の柑橘系とミント等のハーブ系の香りがすると言われています。
リュシアン・クロシェはサンセールを代表する作り手の一人で、またクロ・デュ・ロワはサンセールを代表する畑の一つです。