ル・ジェ・ド・シャトー・ギロー 2017

ル・ジェ・ド・シャトー・ギロー2017

(フランス ボルドー地方 ソーテルヌ地区 ソーヴィニヨン・ブラン 50% セミヨン50%)
ボルドー地方のソーテルヌ・バルザック地区のワインは、ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼとハンガリーのトカイワインと共に世界の3大貴腐ワインと言われています。 主にソーヴィニヨン・ブランとセミヨンを使用して貴腐ワインを造ります。 1855年のパリ万博で、あのメドック地区の赤ワインの格付けと同様に、甘口ワインも格付けが行われています。 特別1級に現在世界最高の甘口ワインと言われるシャトー・ディケムが唯一選ばれ、1級に11のワインが、2級に15のワインが選ばれました。 主だった1級のワインをあげると、シャトー・ラ・トゥール・ブランシュ、シャトー・ラフォリー・ペイラゲ、シャトー・スデュイロー、シャトー・クーテ、シャトー・リューセック、シャトー・ギロー等があります。 ソーテルヌと言えば、これらの甘口ワインで有名な地域ですが、辛口の白ワインも少量造られています。 最も有名なのは、シャトー・ディケムが造るY(イグレック)でしょう。 イグレックは1959年がファーストヴィンテージですが、ブドウが完全に貴腐化せずディケムを造れなかった年などにのみ造られるワインでした。 (2004年以降は毎年リリースされています。) イグレックは価格が高騰してしまいましたが、ソーテルヌの辛口白ワインは、貴腐ワインに回せないブドウを使用する等ちょっと訳あり的な感じがあるためか価格は大変リーズナブルです。 一方、味わいはというと高級ワインに共通する深みを持っています。 日本でよく目にするのは、シャトー・リューセックが造るエール・ド・リューセックやシャトー・ギローが造るこのジェ・ド・シャトー・ギロー等があります。 貴腐のニュアンスを感じる大変高品質なワインだと思います。

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