(イタリア トスカーナ州 メルロ50% カベルネ・フラン30%
シラー20%)
スーパートスカーナとはトスカーナ地方の生産者が法や伝統などにとらわれず美味しさだけを追求して造ったワインのこと。
その発祥の地は、斜塔で有名なピサから南に60Kmほどのところに位置するボルゲリ地区です。
スタートは1968年ヴィンテージのテヌータ・サン・グイドのサッシカイア。手がけたのは今やスーパートスカーナの父と呼ばれるジャコモ・タキスで、当時はまだ無名でアンティノリのエノロゴでした。
その後アンティノリからは、ティニャネロ(1971年ファーストヴィンテージ)、ソライア(1978年)、グアド・アル・タッソ(1990年)がリリース、テヌータ・オルネライアからは、オルネライア(1985年)、マッセート(1986年)がリリースされ、スーパートスカーナは一大ブームとなっていきます。
この3つのワイナリーのオーナーは、アンティノリとオルネライアは兄弟、サッシカイアはそのいとこにあたり、本をただせばボルゲリ地区を統治していた一族です。
90年代に入るとメルロ100%のレディガッフィを造るトゥア・リータ、メルロ100%のメッソリオ、シラー100%のスクーリオ、カベルネ・フラン100%のパレオ・ロッソを擁するレ・マッキオーレなどが台頭してきます。
残念ながら、いままであげてきたワインはどれも高額ですが、その普及版であるオルネライアのレ・ヴォルテ・デル・オルネライア、トゥア・リータのロッソ・ディ・ノートリ、
レ・マッキオーレのボルゲリ・ロッソなどどれもスーパートスカーナの片鱗を伺えるお勧めのワインです。
特に、レ・マッキオーレのボルゲリ・ロッソはメッソリオ、スクーリオ、パレオ・ロッソという看板ワインに使用される3品種のブドウをブレンドして造った正統派ベーシックワインです。