(フランス ロワール川流域 アンジュー・ソミュール地区 グロロー100%)
日本では未だにロゼワインがブームになる兆候は見えてきませんが、フランスやイギリス、アメリカでは人気が急上しています。
フランス国内におけるスティルワインの売り上げの内訳は、赤が50パーセント強、白が20パーセント弱、ロゼが約30パーセントとなっていて、高額なワインがまずないロゼは本数割合で言えば更に占める割合が高くなると思います。
そろそろ日本でもロゼワインが注目されてもいいような気がするのですが・・・。
フランスのロゼワインと言えば、プロヴァンス地方のロゼワイン(第23回頒布)、コート・デュ・ローヌのタヴェル、そしてロワールのロゼ・ダンジューです。
夏の避暑地であるプロヴァンスのロゼはすっきりとした軽やかなタイプ、タヴェルはグルナッシュを主体としたしっかりしたタイプです。
ロゼ・ダンジューは、ロワール川流域のワインの生産地を4つに分割すると大西洋に面しミュスカデを生産するナント地区の東に位置するアンジュー・ソミュール地区のワインです。
アンジュー・ソミュール地区では、白ワインはシュナン・ブランから(第29回頒布)
赤ワインはカベルネ・フランが主体(第22回頒布)となって造られます。
ロゼ・ダンジューは、このワインのためのブドウといって過言でないグロロー主体で造られる半甘口のワインです。
レ・カーヴ・ド・ラ・ロワールは、1951年に設立されたアンジュー・ソミュール地区を代表するワイナリーです。