(ドイツ ラインガウ地方 リースリング100%)
ドイツワインと言えば、かつては白ワインが全生産量の90パーセントを占めていました。
また、糖度によりワインの格付けがされ糖度の高い方が高級ワインでした。
日本における輸入量は、1980年代の中頃までトップで、私より一世代年配の方々にとってワインと言えばドイツワインでした。
斯く言う私も、「ワインって美味しい」と初めて思ったのは18の時に飲んだドイツワインでした。(時効だとは思うのですが、違法ですね。)
時代は流れ食べ物の嗜好が変わり辛口ワインが全盛となると、ドイツワインは変化を余儀なくされ、新たな格付けを作ったり、赤ワインにシフトしたりと試行錯誤中です。
今では、ワイン全体の生産量は変わらないものの白ワインの生産量は全体の60パーセントを切るようになりました。
日本でも、だんだんと人気に衰えが見られるようになり、今や輸入量は全体の2パーセントもありません。
しかし、ドイツ人も日本人同様まじめで職人気質なのでしょうか、ドイツワインをテースティングするとどれもきっちりと造られている印象を受け、ここまで人気が無いことに疑問を感じます。(と、言いながら14回目にして初のドイツワインです。)
ロバート・ヴァイル醸造所は1868年に創設され(これでもドイツではどちらかと言うと歴史が浅いそうです。京都のお年寄りが、戦前と言うと応仁の乱以前を指す、というのに似たところがありますね。)、そのワインは当時の皇帝の晩餐会にラフィットやラトゥールと共に饗されたという記録が残っているそうです。
現在も世界的に評価は高く、例を挙げるとロバート・パーカーが選んだドイツの偉大なワイナリーの7つのうちの一つに入っていたりします。
ドイツのリースリングには天麩羅と言うのが常套句になっていますので、ぜひ天麩羅と合わせてみてください。