【 ボジョレー・ヌーヴォー 】
先日、2015年のボジョレー・ヌーヴォーが解禁されました。
ボジョレー・ヌーヴォーに使われるブドウ品種はガメイと呼ばれる品種です。
病虫害に強く、生産性が高いため14世紀までは、ブルゴーニュの銘醸地であるコート・ドール全体に植えられていたようです。
しかし、コート・ドールの石灰質土壌に適さず品質の劣ったワインが造られていた為、1395年ブルゴーニュ公国を収めていたフィリップ・ル・アルディによりガメイの栽培が禁止されます。
このことによりブルゴーニュはピノ・ノワールの産地として現代の地位を築くことになります。
一方、産地を追われたガメイは、花崗岩質土壌のボジョレー地区を適地としたのでした。
さて、ボジョレー・ヌーヴォーの歴史ですが、1951年にフランス政府より、その年にできたワインの出荷日が12月15日以降と定められたことにより始まります。
フレッシュな味わいが売りであったボジョレーの生産者たちがこれに反発し、早く出荷できる権利を勝ち取ります。
しかし、早さを競うあまり質の低下を招き、1967年に他のワインが出荷できる一ヶ月前の11月15日を解禁日と定めました。
ところが、15日が週末にあたると、いかにもフランス人らしい話ですがワインの運搬も当たり前に遅れたため、1984年に配送に支障をきたさない第3木曜日が解禁日と改められたのでした。
第3木曜であれば必ず15日以降となり、こちらはフランス人らしからぬ?しっかりと計算された変更ですね。
私も、お祭りなので解禁日には毎年飲むようにしてはいるのですが、航空運賃がかさむため中身が値段に釣り合っているとはとても思えませんでした。
近年、ワイン専用のペットボトルが開発されたことにより(3層構造になっていて光を遮るフィルターや酸素を通さないコーティングがされています。)1000円以下でボジョレー・ヌーヴォーが買えるようになりました。
ドン・キホーテが2010年から6年連続最安値のヌーヴォーを意地で販売しているようで、ここ何年か私はこれです。
確かにルロワのボジョレー・ヌーヴォー・ヴィラージュはすごいとは思いますが、4,500円払うならヌーヴォーではない違うワインを選択したくなってしまいます。
お祭り気分を楽しむのであれば、私はペットボトルヌーヴォーで充分だと思います。
因みにドンキのヌーヴォーはワンコインの年もありましたが、今年は679円に消費税でした。