【 頒布会のワイン No.2 】
前回は48回分を国別に分類しましたが、今回は品種別に整理したいと思います。
まず、単一品種から造られるワインが188本、複数の品種から造られるワインがちょうど100本でした。
品種の特徴を知っていただくために、なるべく単一品種のワインを選んだ結果で、恣意的に選ばなければ複数品種がブレンドされるワインの方が多いはずです。
フランスでは69本が単一品種、57本が複数品種からのワインでした。
当然ですが、シャンパーニュやボルドーは複数品種から造られるものが多く、逆にブルゴーニュは単一品種から造られるものの方が圧倒的でした。
ロワール地方のワインが、単一品種が8本に対し、複数品種が1本なのが少し偏ったところでしょう。
イタリアは、単一品種が53本、複数品種が14本で、地場品種の宝庫であることから、各品種を紹介しようとしたので、当然の結果かもしれません。
以下、本数を羅列してみます。(単一品種の本数 複数品種の本数)です。
全体(188 100)、フランス全体(69 57)、シャンパーニュ(5 16)
ボルドー(4 12)、ブルゴーニュ(24 3)、アルザス(3 2)
コート・デュ・ローヌ(4 11)、ラングドック・ルーション(9 8)
ロワール(8 1)、南西地方(3 1)、ジュラ(2 0)、サヴォア(2 1)
その他フランス(5 2)、イタリア(53 14)、スペイン(15 12)
ドイツ(6 1)、ポルトガル(2 2)、オーストリア(2 0)
ブルガリア(3 0)、その他ヨーロッパ(5 1)、アメリカ(10 5)
オーストラリア(5 4)、ニュジーランド(3 0)、チリ(4 3)
アルゼンチン(4 1)、南アフリカ(3 0)、日本(2 0)、その他(2 0)
次に、単一品種で造られたワインに使用されたブドウを整理してみます。
白ブドウは45種、黒ブドウは42種、ありました。
以下、品種を列挙します。
白ブドウは、
シャルドネ、アリゴテ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリング、
ピノ・ブラン(ヴァイサーブルグンダー)、ピノ・グリ、ゲヴルツトラミネール、
シルヴァーナ、ヴィオニエ、ピクプール、ミュスカデ、シュナン・ブラン、
コロンバール、ルーセット、アイレン、プリエ・ブラン、ピガート、リボラ・ジャッラ、
グレラ、ガルガネーガ、コルテーゼ、アルネイス、ペラヴェルガ、モスカート・ビアンコ、
ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ、ヴェルデッキオ、ペコリーノ、
トレビアーノ・ダブルッツオ、ココッチオーラ、フィアーノ、ファランギーナ、ガリッポ、
グリッロ、ヴェルメンティーノ、ヴェルデホ、オンダラビ・スリ、アルバリーニョ、
ガルナッチャ・ブランカ、オウレイロ、グリュナー・フェルトリーナ、フルミント、
ルカツィテリ、フェテアスカ・アルバ、トロンテス、甲州
(主要品種ではマルサンヌ、ルーサンヌが単独では扱えていませんでした。)
黒ブドウは、
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、カルメネール、
ピノ・ノワール(ピノ・ネロ、シュペートブルグンダー)、ガメイ、シラー(シラーズ)、
グルナッシュ(ガルナッチャ、カウノナウ)、カリニャン、サンソー、グロロー、
マルベック、モンドゥーズ、ラグレイン、ネッビオーロ、バルベーラ、ドルチェット、
ルケ、サンジョベーゼ、ブルネッロ、コロニーノ、ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ、
モンテプルチアーノ・ダブルッツオ、ティンティリア、アリアニコ、ネグロ・アマーロ、
プリミティーヴォ、コリント・ネロ、ネロ・ダーヴォラ、ネレッロ・マスカレーゼ、
フラッパート、テンプラニーリョ、モナストレル、メンシア、トウリガ・ナシオナル、
ブラウフレンキッシュ、マブルット、クシノマグロ、ジンファンデル、プティット・シラー、
パイス、ピノタージュ
(第49回でバガを採用したので、黒ブドウは43種になりました。)
ムールヴェードル、プティ・ヴェルド、タナ等が単独では扱えていませんね。
一番多く登場したのがピノ・ノワールで、単独で26本、ブレンドで27本、次いでシャルドネで、単独で21本、ブレンドで28本でした。当然と言えば当然の結果でした。
カベルネ・ソーヴィニヨンは、単独で5本、ブレンドで23本、メルロは、単独で5本、ブレンド17本でした。前回と今回のトリヴィアで私の頭の整理ができましたので、今後の頒布会に反映できたらと思っております。