【 サロン 】
前回のトリヴィアはドン・ペリニヨンでしたが、今回はサロンです。
サロンの歴史は、エメ・サロンという人物が1900年代の初頭に自分だけの楽しみのために当時は存在しなかったブラン・ド・ブランのシャンパーニュ造りを開始したところから始まります。
1905年がファーストヴィンテージで、現在に至るまでに43ヴィンテージがリリースされたのみです。
90年代の初頭には、1万円プラスくらいで購入できたのですが、今のインポーター希望小売価格は12万円となり、とても手が出ない存在となりました。
有楽町のグランメゾンのアピシウスに、90年代在籍していたソムリエールが、「やっとハウスシャンパーニュをクリュッグからサロンに替えることができた」と嬉しそうに語っていたのも私にとっては懐かしいですし、ANAが国際線のファーストクラスにクリュッグを採用したのに対抗して、JALがファーストクラスにサロンを採用したのも話題となりました。
現在も、ファーストクラスに乗れば、ANAではクリュッグが、JALではサロンが飲めるはずです。
サロンは、1988年にローラン・ペリエの傘下に入り、同時期にローラン・ペリエが買収したドゥラモットと姉妹メゾンとよばれ、サロンが生産されない年のブドウはドゥラモットに回されています。
プチ・サロンと呼ばれるドゥラモットのヴィンテージ・ブラン・ド・ブランは、インポーター希望小売価格が14,000円なので、こちらで片鱗を垣間見ることはできるかもしれません。
サロンがリリースされたヴィンテージは、
1905、1909、1911、1914、1921、1925、1928、1934、1937、1942、1943、1946、1947、1948、1949、1951、1953、1955、1956、1959、1961、1964、1966、1969、1971、1973、1976、1979、1982、1983、1985、1988、1990、1995、1996、1997、1999、2002、2004、2006、2007、2008、2012
です。