【 シャンパーニュ 】
シャンパーニュ地方は、元々はピノ・ノワールを使用した赤ワインの産地で、ブルゴーニュのワインとヨーロッパの宮廷においてその名声を競い合っていました。
しかし、ルイ14世の時代にその競争に敗れ、スパークリングワインであるシャンパーニュに特化していくことになったようです。
そして現在300を超える村が格付けされ、生産者は5,000軒に及ぶようになりました。
シャンパーニュは、瓶内で2次発酵させるので澱が発生します。
それを取り除く作業を「澱抜き(デゴルジュマン)」と言い、シャンパーニュマニアが気にするデータの一つで、ブルーノ・パイヤールと言うメーカーではすべてのシャンパーニュのエチケットに実施日を記載しています。
「澱抜き」後、目減りを補うためにリキュールを加える作業が「ドサージュ」と呼ばれています。
リキュールに含まれる糖分の量によりシャンパーニュの甘さが決まり、下記のような表記がエチケットに書かれています。
ブリュット・ナチュール、ドサージュ・ゼロ | (極辛口) | 3g/L以下 |
---|---|---|
エクストラ・ブリュット | (極辛口) | 6g/L以下 |
ブリュット | (極辛口) | 12g/L以下 |
エクストラ・セック | (辛口) | 12~17g/L |
セック | (中辛口) | 17~32g/L |
ドゥミ・セック | (甘口) | 32~50g/L |
ドゥー | (極甘口) | 50g/L以上 |
3g/Lのバッファーが許されているため、たとえばブリュットは15g/L以下と記載されている場合もあります。
ところで、レストランでワインのオーダーに迷った時はシャンパーニュを注文することをお勧めします。
シャンパーニュは懐が深く、前菜からデザートまですべてに合わせることができますし、
また日本に入ってきているシャンパーニュはインポーターが厳選しているため外すことがまずないからです。
ノンヴィンテージ(各メーカーのベーシックライン)のブリュット(食事と合わせるなら上記の極辛口の物を選びます。ブリュットよりもさらに辛口の物はごまかしがきかない為、通常酒質が良くなり値段も高くなります)をオーダーすれば6,000円から8,000円程度で贅沢な気分になれ、店の方からも一目置かれる?可能性があります。