(スペイン マカベオ35% パレリャーダ35% チャレッロ30%)
スペインの発泡性ワインの総称はエスプモーソですが、そのほとんどがシャンパーニュと同様の瓶内第二次発酵の方式で造られるカバと呼ばれるものです。
スプマンテと呼ばれるイタリアの発泡性ワインのほとんどがシャルマ方式(第二次発酵をタンク内で行う簡便な方式)を採用しているのと比べると、スペインの発泡性ワインが厳しい基準で丁寧に造られていることがわかります。
高品質なのにリーズナルブルな価格というのがカバの謳い文句です。
シャンパーニュがシャンパーニュ地方で造られたものに限定されるのに対し、カバは製法による分類なので産地は限定されません。
とは言え、カバの95パーセントはバルセロナを州都とするカタルーニャ州で造られバルセロナの南に位置するペネデス地区が中心産地です。
使用が許可されている主要品種は三種。マカベオ、カタルーニャ地方原産のパレリャーダとチャレッロです。(シャルドネやピノ・ノワールも使用が認められるようになりました。)
カバの歴史は、19世紀の後半にペネデスのワイン生産者がシャンパーニュで修業した後に地元に戻りこの三種のブドウを使って造ったのが始まりですから、カバはシャンパーニュのスペイン風アレンジ版ですね。
このムッサは数々の賞を獲得し、色々な雑誌でコストパフォーマンスの高いワインとして紹介されています。
ドサージュ量を生産者に聞いたところ12g/lぐらいと言うことでしたのでブリュットの中では甘めに属します。
ブリュット・ナチュールとかエクストラ・ブリュットなど辛口になればなるほど、ごまかしが利かず品質の高さが要求されるため、普段飲むスパークリングワインとしてはドサージュ量が比較的多めのものを選ぶことをお勧めします。